気づいたら「いい人」でした。
そうなろうと決めたわけじゃないのに、場の空気に合わせてしまう。
自分を守るためなのか、波風を立てないようになのか──そんなうちに、いつの間にか“いい人”を演じていた。
「できる人」でいようとするのも同じです。
できている人の方が認められる。褒められた経験がある。だからこそ、無意識のうちに“できる人”でいなければと振る舞ってしまう。
無理をしているつもりはなくても、どこか自然体でいられなくなるのです。
その瞬間はうまくやり過ごせても、後からふと「あれ、自分はどうしたかったんだろう」と迷いが増していく。
気づいたときには、心と行動がずれていて、なんだか自分らしくない感覚におちいってしまう。
「いい人」でいるほど、自分の気持ちを後回しにしてしまう理由
周りの期待に応えることが優先に
「いい人」でいようとすると、相手の気持ちを優先するクセがついてしまいます。
「ここで意見を言ったら雰囲気が悪くなるかも」「断ったら迷惑になるかも」──そんな考えが先に立ち、本当の自分の望みは後回しになってしまいます。
一度きりなら気にならないかもしれませんが、積み重なっていくと「自分よりも周りを優先するのが当たり前」になってしまうことも…。
気づけば、自分の気持ちを表に出すこと自体が難しくなり、「自分は一体、何を望んでいたんだっけ?」と戸惑う瞬間が増えていくのです。
本音を隠すことが当たり前になっている
「言わない方が楽かな」「合わせた方が波風が立たないかも」──そんなふうに気持ちをしまい込むことが増えると、本音を伝えるのがだんだん難しくなっていきます。
タイミングも分からなくなり、「伝えない」ことが習慣になり、心の声を封じ込めてしまうようになるのです。
けれど、心にしまった気持ちが消えてなくなるわけではありませんよね。
たとえば「本当は休みたいのに“いいよ、大丈夫”と言ってしまう」ときのように。
小さな違和感はやがて積み重なり、「自分は本当はどうしたいんだろう」と思い直すきっかけになることがあります。
「できる人」であろうとするほど、自然体の自分から離れてしまう
褒められた経験が無意識に自分を縛る
「できる人」「頼りになる」と言われたときの喜びは、心に強く残ります。
その経験は励みになる一方で、「できる人でいなければ」というプレッシャーに変わってしまうこともあります。
無意識のうちに「できる人」として振る舞おうとする。
その積み重ねが、気づかないうちに自分の自由を奪ってしまっていることもあるのではないでしょうか。
できる自分を保とうとして、心が疲れていく
本当はそこまで頑張らなくてもいいのに、いつの間にか肩に力が入ってしまう。
「できる人」でいることが当たり前になると、無理をしている感覚も薄れていき、心は静かに疲れていきます。
気づけば「自然体の自分」がどこかに置き去りになっている。
本当の気持ちが見えなくなっている…そんなことはありませんか。
本当の選択が見えなくなるのは、他人の基準を生きてしまうから
自分の気持ちよりも「どう思われるか」を気にしてしまう
誰かの目を気にして動いていると、判断の基準がどうしても自分の外にばかり向いてしまいます。
「こうしたら評価されるかな」「こう言ったら嫌われないかな」──そんな思いに引っ張られているうちに、本当の望みが見えにくくなっているのです。
心の声がフェードアウト…そして後に聞こえなくなってしまう
心の中に答えはあるはずなのに、周りに合わせ続けることでその声はどんどん小さくなっていきます。
最初はかすかに聞こえていたものが、気づけば聞こえなくなってしまう。
そして「選びたいのに選べない」という状態で立ち止まってしまうこともあるでしょう。
自分らしい選び方を取り戻すために、まずは小さな気持ちに耳を傾けてみよう
別に「いい人」でいなくていいんだ
「いい人」でいなくても、人との関係は壊れません。
むしろ無理を続ける方が、自分も相手もどこかで息苦しくなってしまうものです。
少し肩の力を抜いて話してみるだけで、自然体の自分が戻ってくる感覚があるはずです。
『自分はどうしたいのか』をゆっくり問う
大きな決断を急ぐ必要はありません。
「今日はこれが食べたい」「今は休みたい」──そんな普段の生活や行動の中からでもいいので、小さな気持ちに耳を傾けることからで十分です。
そうした小さな積み重ねの一つ一つが、やがて「自分らしい選択」を取り戻す力につながっていくのだと思います。
迷ったときに思い出してほしいこと
「いい人」や「できる人」でいようとするほど、自分の声は小さくなり、本当の選択が見えにくくなってしまいます。
けれど、答えは外ではなく、あなた自身の中にきっと持っているはずです。
迷ったとき、一人で抱え込まなくてもいい。
安心して話せる場を持つことで、見えなくなっていた本当の気持ちが少しずつ輪郭を取り戻していくでしょう。
そして、もし「どう選んだらいいのか」と立ち止まったときは──一緒に考えてみませんか。
神意堂では、その「本当の選択」を見つけるお手伝いをしています。
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